2013年6月17日月曜日

0604 波之丹州・蕎麦ツーリング

6月ツーリングの備忘録。
もう2週間も経ってしまったが、6/4(火)、篠山まで行ってきた。

そろそろ「また行きたいなぁ」という気持ちがムクムクと来ていたのに加えて、友人達が行ってきたのをSNSで見ていて、行きたい気持ちにいよいよ火が点いた。
行くのなら、本格的に猛暑がやってくる前のほうがいぃ。

今月の初めには、1日働いては1日休みというのが数日続いた後、普段の仕事に加えて4時起き~終電帰宅の仕事が入っていたから、体調を整えておくこともあって、いつもより1時間ほどゆっくり寝ておくことにした。そう遠いところまで行くわけじゃないから、それで十分。
朝はゆっくり過ごして、10:30遅めの出撃。

向かう先は「一会庵」。

周りのクルマの流れに合わせて、R9を西に向かう。
千代原口トンネルや京都縦貫と名神との接続など、ここ10年くらい続いていた大きな工事は一段落した格好なのだが、効果のほどはどうなんだろうね。沓掛~老ノ坂峠あたりが走りやすくなってくれると嬉しいのだけれど。
この日は老ノ坂を気持ちよく走ることができた。

亀岡の市街地が近づくにつれ、「篠」~「加塚」までは、曜日、時間帯を問わず、なぜか混む。
R9のこの区間は幅員も広くないので、2t車でもいればスクーターでもすり抜けは難しい。まして僕のsportはバーエンドミラー。混雑のクルマに合わせ、ゆっくり進む。
「加塚」を左に曲がり、京都縦貫道の高架下を右に曲がれば、R372の快走路に入っていく。




トラックも走っているが、交通量はそう多くない。広域農道の風情。
先日、竹田城址~篠山~美山を回ったツーリングでも通った道だが、亀岡~るり渓~天引峠に至る区間は久しぶりだ。アクセルを開けたがる右手をぐっと抑える。




篠山市街に入ったあとは、篠山城址を目印に進み、県道を少しだけ東に戻れば目的地である。
京都市内から約60km。




12:00 到着





前に来たのは2010年2月。ずいぶんご無沙汰してしまった。この時、僕のsportは、まだ右2本出しのノーマルのマフラーだ。


photo 2010.2.23


3年ぶりとなってしまったが、古い庄屋屋敷をそのまま使ったお店の佇まいは、まったく変わっていなかった。


ここでライディングブーツを脱いで、奥の囲炉裏端へ


蕎麦茶と蕎麦チップスが供されて、待つこと数分


「そば切り」だ。

ここの蕎麦は石臼で挽いているとのこと。蕎麦はほんのり緑がかった色をしていて、実の薄皮?が少し残っている。
山葵や葱などの薬味は出てこない。
少し堅めに〆た蕎麦を、最初の数口は出汁にもつけず、そのまま食する。
蕎麦の香り、蕎麦そのものの味ってのはこういうものなんだ、と教えてくれる風味、味だ。しかもその風味は強すぎることはない。

品書きに「当店は蕎麦屋なのであたたかいそばは出してません」というような文言が書いてあったと思う。薬味も出さないことと言い、こだわりようが凄い。
もとより品書きには、この「そば切り」と「そばがき」、「そばがきぜんざい」とビール、酒しか書いていない。そんな蕎麦屋なんて、と思う人は、最初から行かないほうがいぃ。そんな店だ。

そば切りの素朴な味を楽しんだ後は、先に出されていた蕎麦茶と蕎麦チップで、しばしまったりと過ごす。


市街地から少し離れ、田畑の中にぽつんと佇むこの店では、季節の鳥の鳴き声と風の音、時折近くの田畑から聞こえる農機具の音しかない。
他の客も数組いたが、場もわきまえずに大声でしゃべり合うような“お子様”もいない。
そんな中、スマホのカメラでこうして写真を撮っているのだが、そうやってデジタル機器を使っている事が無粋に思えてしまった。
けっして長い時間ではないが、いぃ時間を“ゆっくり”過ごせた。

さぁ。今度はsportとの対話を楽しむ事にしよう。


「一会庵」を後にして、県道701号線を東に向かう。篠山川をはさんで、R372とほぼ並行して走る。
R173~R9へ。このパートは先日通ったのと同じだ。
篠山から「道の駅 瑞穂の里さらびき」へ向かうこの道もまた快走路だ。
だが、あまり走ったことのないこの道。取り締まりなどはご免だ。sportの空冷Lツインには鼻歌まじりくらいに歌ってもらって、流す。
とはいえ、だらっと漫然と走るのはもったいない。コーナーの度、荷重移動の準備と進入速度の調整、抜重~旋回、加速という一連のプロセスをきちっとやるように心掛ける。
これだけで、目的地までの移動が、ただの移動からライディングを楽しむ行為に変わる。そうそう飛ばさなくても。

R9を少しだけ走り、丹波マーケスの所から府80に入る。日吉ダム近くを経由して美山方面へ向かうルートだ。
府80~府19~R162へ。周りの流れに気をつけながら、ところどころsportに鞭を入れてみる。
IN側に腰を落とす練習をしてみるが、リアから荷重が抜けないように、ってところがなかなか難しい。だから面白いんだけど。
「美山ふれあい広場」がすぐそこだったが、もう少し走りたくて、「道の駅 名田庄」まで足を伸ばした。

休憩中

途中から前を走っていた(追い付いてしまった)ZRXとW800(650?)もここに入った。
先行するZRXがWを引っ張っていたので男女ペアかと思っていたが、2人とも女性だった。
他にもGOLD WINGが先客としていたり、NC700Xや他にも数台のバイクが出入りしたが、話はしなかった。


ここの若葉は、街中で見るより半月~1ヵ月分くらい若々しかった。葉っぱの先にある赤いのは楓の花?実?。竹トンボのように飛んで行くんだったかな。だから木に風と書くのかな。思わずパシャ。空の青が白く飛んでしまった^^; でも今年は多くの新緑を撮った。

帰路に着く。赤橋には寄ることにしよう。

少し先に出た4気筒に追い付いた。出た時は車種は見なかったのだが、ZX14Rだった。
僕が追い付くのに合わせて、ペースを上げたようだった。
ならば、少し車間は取って、引っ張ってもらうことにしよう。期せずして「美山ふれあい広場」までの約20kmのランデブーとなった。

それにしても、1400ccもあると、立ち上がり加速が全然違う。速い。決して向こうはワイドオープンにしてる訳ではなさそうだが、アクセルONからのスピードの乗りが全然違う。
バンク中の安定感も全然違う。
ブレーキリリースから抜重。バイクがバンクを始めてから、ずーっと、べたーっと寝ている。
傾いている時間が長い。その間、ずっと、どっしり。
RIDERS CLUB等、ずっと読んできて知っていることだが、あらためて見ると、やっぱりエンジン形式や車種によってバイクの動きって違うんだなぁ、と言うのを実感する。

DUCATIは2気筒。
同じようなペースで走っていても、ブレーキングを始めるポイントは僕の方が遅い。車重が100kg違うのだから当然だ。同じポイントで同じようにブレーキをかけたら、僕のは曲がり始めがとんでもなく手前に来てしまう。
また、ZX14Rがずーっとバンクしてる間、僕のsportは既にバンクを終えて、加速できる態勢に入っている。曲がり具合の深いコーナーでは、向き変えを複数回行っている。

逆にいえば、他のバイクと一緒に走った時、漫然と同じようなブレーキ、同じようなバンクになっていくことになれば、それは自分のリズムが狂ってきているのかも知れない、と言う事だ。
STに乗っていた先輩ライダーが、STを評して「(自分との)相性はいいと思うが、気を緩めると痛い目に会いそうなので、真剣だった」と自身のblogに綴ってらっしゃったが、まさにそうだ。

先行車の動きに流されずに、その時その時のコーナーを判断しながら、sportと曲がるスピードやタイミングを計っていく。
楽しい20kmだった。

「美山ふれあい広場」に着いて、ZX14Rのライダーさん(30代後半くらいか)と少し言葉を交わした。
引っ張ってもらって、楽しく走れたお礼を言った。
「ときどきミラーで見て、曲がりの楽しそうなバイクだなぁと思いました」と言われた。えぇ。その通りですとも^^


楽しく走った後の「美山牛乳ジェラート」は、いつもながら一段と美味しい

この後は、いつものようにクールダウンしながらR162を下る。自宅近くに着くころには、TRIPは240kmくらいになりそうだが、給油なしで行けそうだ。

自宅にほど近い、いつものshellで給油と拭くピカを済ませて、17:00 帰宅。



この日の走行距離 214km。燃費データは22.06km/l 相変わらず優秀な燃費だ。

旨い蕎麦を食べに行ったツーリングは、走る方でも大満足だった。
楽しい一日だった。

2013年6月4日火曜日

MOTO GUZZI

前記事に書いた友人。
新しい相棒は、MOTO GUZZI V7 Special !!


永年にわたって共に走り続けた kawasaki GPZ1100とのお別れは、単に感傷という言葉では表すことのできないものであった事でしょう。まさに万感の想いを込めてのさよならだったと思います。
そして、永年の走りの感覚や、バイクで走ることからくる周りのすべてのものへの嗅覚は、この新しい相棒との旅に引き継がれていくのですね。
形を変えていくもの、変わらないもの…
またblogに書いて下さるのを楽しみにしています。


樹生さん、新しい相棒、おめでとうございます!!
そして、こんにちは。V7special


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タイトルに掲げた「MOTO GUZZI」

正直、これまであまりファナティックな思いを持ったことはなかった。
自分が乗りたい所有したいと思うバイクとは、違うところにいるバイクという印象だったから。

でも好きである。
意識するようになったのは、SS400に乗るようになってから。
やはりDUCATIと同じイタリアのバイクだからかな。

1年ほど前から「pinterest」という、WEBサイト等に上がっているお気に入りの写真を、自分のピンボードに貼り付けていくイメージのSNSがある。
これを始めてからというもの、気に入った写真を見つけては自分のボードに貼ってるのだが、バイクのphotoの中で、かなりのウェイトを占めている。





 photo from "racingcafe.blogspot.com"

これは一番最近見つけたGUZZIのphoto。モデルも最近のもの。
素人なので、見た目で年式等は分らないが、赤いロングタンクがかっこいい。思い切り上体を伏せて、飛ばしてみたい^^




 photo from "itmeansmoto.tumblr.com"

'70s~'80sのracer。
こんなバイクと言えば、

この Mike Hailwoodが駆ったDUCATIがあまりにも有名なのだが、かっこよさではこちらも負けていない。
そもそも、バイクメーカーとしての歴史は、DUCATIなどより数十年も古いのだ。





photo from "flickr.com" by vanilla leech

このカッコよさは、縦置V型2気筒のMOTO GUZZIならでは。さすがにDUCATIにも真似できない(笑)





photo from "angellissa.tumblr.com"

素敵な女性も似合う。
白いV7 classic。「BLANCA」だ。
写真の女性は外人さんだが、僕は“函崎詩文さん”は、こんな感じだと勝手に想像している。
※ 函崎詩文さん ; 樹生和人さんの旧blog「聖地巡礼-バイクライディングin北海道-」の中、ツーリングストーリー「函崎さんからの手紙」や「風のV7」「デュオ」等に登場する架空の女性


こうしてみると、本当に美しいバイクだなぁ、と思う。

一度、850Le Mans の方とツーリングをご一緒させていただいて、駐車場でちょっとだけ乗させていただいた事もあったなぁ。
ナロウなタイヤ+縦置エンジンのおかげなのか、リーンがとても軽かったのが印象に残っている。


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さてさて、MOTO GUZZI V7、いったいどんなバイクなのか。
バイクの素性や乗り味。どんな景色を見せてくれるバイクなのか。
新しい相棒と一緒に、樹生さんはどんな景色を見て、どんなことを感じるのだろう。

樹生さんのblogがまた楽しみである。


そういえば

MOTO GUZZI V7。
現代の技術・デザインでクラシックな雰囲気を打ち出したバイクとして「NEO CLASSIC」というジャンルらしいが…

僕のsportのデザイン的なライバルはこれしかない、と、思っていたのがV7なのですよ。




上のV7classicは、2010年モデル。下のsport1000は、2003年 TOKYO MOTORSHOWのもの

タンク横のふくらみの持たせ方など、似てるなぁと思ったら、デザイナーは両方ともピエール・テルブランチ氏なのだ。





重ねてとなりますが、

樹生さん、新しい相棒、おめでとうございます!!
いつの日にか、V7とsport、轡を並べましょう^^