2018年3月18日日曜日

古い写真

本棚を整理していたら、古い写真が出てきた。
「写ルンです」か何か、銀塩フィルムで撮った写真で '93〜'97 の頃の写真。
その中には、当時乗っていた DUCATI 400SS JUNIOR のものもあった。
こんなものを見つけると、整理の手が止まってしまうのはよくある話。




'89式 400SS JUNIOR 僕の1st DUCATIだ。
こいつに乗っていなければ、今の sport に乗る僕はなかったと思う。


こいつに乗るようになったのは、'93年秋頃から。
最後の方はほとんど距離は伸びなかったが、2001年夏頃までを一緒に過ごした。
前は ロスマンズカラーの "NS400R" が愛車だった。
乗り換え車種を検討のため出かけた赤男爵で、bimota DB2 Junior と GIRELA Saturno 350 、3台並んでいた姿は今でも覚えてる。
3台を舐めるように眺め回し、悩んだ結果、400SS となったのだった。



自宅(実家)にて。上の写真と同日に撮ったもので、'94頃の写真。
斜め後ろからの姿は、この Junior-Duc も美しいと思う←オヤバカ
 年式独自の vitaloni のミラーや、AKRONT-MARVIC のホイールといったパーツ類も気に入っていた。


400SS に決めた理由というのは、コストやスペック面で、上の3台のうちでは”ちょうど良い”と感じたから。
DUCATI という名前は知っていたけれど、この頃はまだそんなにファナティックな思い入れはなかった。
"NS" ほどバカっ速じゃなくてもいいので、「面白い」というのを最優先にした乗り換えだったのだ。
果たして「面白い」というのは大正解で、今のDUCATI好きはこのバイクに乗ってからの事だ。
だが、DUCATI は経験豊かな専門のshopで購入した方が良い という教訓も得た。
キャブレターやFサスのトラブルに、店にもよるのだろうが、購入した赤男爵は全く対応できなかったのだ。



'97の初夏の頃。ショートツーリングの途中、琵琶湖岸(草津付近)にて。


この当時、よくこんなルートを走っていた。





自宅(実家)近くの2つのゴルフ場を通る県道(片方のゴルフ場の名前から「オレンジ」と呼んでいた)から、今では新名神の下を走る、県16(大津ー信楽線)を抜けて琵琶湖方面へ出たり、南を走るR307を繋いで何周もしたり。
この辺の快走路がなければ、バイクやクルマを好きな僕はなかっただろうと思う。


今回出てきた写真ではないが、以前の記事にも載せた写真。
'94 秋に親父を連れ出したツーリング。親父のバイクは CB250RS。
タンクバッグに「写ルンです」を入れていたのだった。



鞍馬寺の門前。より観光化された今よりも地域の生活感があるね。
父とは何度かショートツーリングに出ているが、写真はこれが唯一のもの。

父とのショートツーリングは何度かあるが、このツーリングだけが強く記憶に残っている。

というのは、
行きは、上の地図・県16から大津市内〜京都・山科に入り、白川通を北上〜上賀茂〜鞍馬寺というルート。



問題は帰路に。

鞍馬から花脊峠に向かわずに、R477「百井別れ」から大原へ抜けるコース。

こんなルートで帰るつもりが、、、

途中で道を間違えてしまったのだった。

どんな道を通ったのか、途中からは全く分からない(苦笑)地図にも載ってなさそうだ。
多少は知った道が増えた今でも、ルートの再現はムリ。
軽いバイクでもう一回と言われても、オフロード車でなければ絶対にお断りするようなルートだった。



たぶん、薄いグレーで表示されているようなところを通っている(はず)

途中、京都北山修道院 のそばを通ったりしながら、かろうじて舗装はされているものの幅員1m 位しかないハイキングロード(だと思う)、地面と同じ高さ、足を着いたすぐ傍を何かしらの川(たぶん葛川〜安曇川だと思うが)の源流がちょろちょろと流れるような山の中の小道を走り続けること2時間弱。
ようやく見たことある景色にたどり着いたのが、赤いマーキングをした葛川の発電所。

まぁこんなオチも付いたが、琵琶湖大橋から家に向かう帰路、ミラーに映る父の表情が楽しそうだったのでホッとしたのだった。



'97年初夏、3枚目写真のショートツーリングから帰宅時の写真。撮影は家内。
それにしても、ライダー、まだ痩せてるね(苦笑)メガネもかけてないし。

この 400SS 、
鈴鹿峠の下りでFフォークのシールが裂けてオイルを漏らしたり、走っている時は全く大丈夫なのに、停止のアイドリング時に勝手にスロットルが開いた状態になってEg.の回転が上がったり(アクセルは完全にOFFなのに)といったトラブルも出たが、楽しいバイクだった。

900SSと同じパーツを奢り、廉価版の匂いの全くしない車体構成。
おまけに、真っ赤なボディカラーに美しい造形。

友人の BROSとツーリング出た時に、花脊峠の登りのヘアピンを曲がり切れなかったり(ハンドルの切れ角が足りなかった)など極低速の小回りは苦手なものの、リーン初期のバンクの軽さは 2st のNS と遜色なかったし、素早いバンクながらふらつくこともなく、スピードに合わせてピタッと決まる。
爆発的なパワーがない分、思い切ってアクセルを開けられた。
バイクが傾いている時間は短いが、その瞬間々々が濃密。
そんなに速くはないが、バンク〜アクセルONでのトラクションのかかりが本当に楽しいバイクだったのだ。


sport とは、もう間も無く満10年を迎える。
ライディングに凹まされたりするけれど、自分にはたぶん合っているのだろう。
そんな原点というかきっかけがこのバイクだったのだな。

おかげで、本棚の整理が一向に進まないじゃないか。

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